この絵本の内容紹介あらすじ

東北の食文化「芋煮会」
みんながいるから、できるあじ

このまちでは秋になると、川原で大きな鍋を使った芋煮会が開かれます。
誰もが楽しみにしているのですが、芋煮会の食材のサトイモと牛肉とネギとこんにゃくは、まさかの大ゲンカ。
「しゅやくは、ぼくさ!」
サトイモくんがいばると
「あじをきめるのは ぎゅうにくのわたしよ!」
「はごたえなら こんにゃくのわたしよ!」
誰もゆずりません。

「いもにかいの いちばんのしゅやくは だれだとおもう?」と聞かれたのは、芋煮会で使われている、おおなべくん。
「ぼくがしってることを みんなに おしえてあげよう」と、みんなを乗せてふわりと空へ舞い上がりました。

おおなべくんとの旅の中で、みんなが初めて知る大切なこととは。
そして、おおなべくんが飛べるようになった理由と、芋煮会に込めた思いとは…。

山形市で毎秋行われている芋煮会をモチーフにした、心あたたまる物語です。

編集者からのコメント

東北の秋の風物詩「芋煮会」を舞台に、「思いやり」や「支え合い」、そして“みんながいるから、できあがる”という大切なメッセージを描いています。
食べ物の背景にある命や人のつながりも感じられ、「いただきます」の意味を考えるきっかけにも。
地域の文化と記憶を次の世代へ伝える、心あたたまる一冊です。

この絵本は、ひとつの約束を果たすために生まれました。
著者の福山さんは、2011年、東日本大震災のあと、宮城県女川町の小学3年生の子どもたちに、自作の絵本の読み聞かせをしました。
そのとき、「また、新しい絵本を持ってくるね」と約束を交わしたのです。
その1年2か月後、福山さんは、子どもたちのために『まけるな大なべくん!』を制作し、原画を紙芝居として披露しましたが、出版は間に合いませんでした。

あれから13年。
ついに、一冊の絵本として完成しました。
あの日の子どもたちへ、この物語が、届きますように。

絵本「まけるなおおなべくん!」の中面
絵本「まけるなおおなべくん!」の中面2
絵本「まけるなおおなべくん!」の中面3
絵本「まけるなおおなべくん!」の中面4
絵本「まけるなおおなべくん!」の中面5