この絵本の内容紹介あらすじ

ももこの誕生日は3月3日。桃の節句に生まれました。

ひな祭りの日になるとももこは5才。お母さんがひな飾りをはじめます。弟のあきらがよちよち歩きをはじめたので今年は高いところに飾られます。

ひな飾りには桃の花も一緒に飾られます。桃の花を飾るのはなんでだろう?私の誕生日だから?
ももこがお母さんに尋ねると、それもあるけれどお雛様には桃の花を飾るものなのよとお母さんは教えてくれます。

家族団らん、晩御飯のとき、桃の木は大きいの?っとももこはお父さんに尋ねます。そうなのです。ももこは桃の木をまだ見たことがありません。
そこで、家族みんなで桃の木を見に出かけることになりました。

場所はテレビでも紹介される桃の名所「もものはやし」です。自動車で2時間かけてようやく着いたのはいいのですが……。
桃の花は、まだ蕾。お花見するにはちょっと早かったようです。

お花見はまた今度。のんびりとピクニックを楽しむことにしました。
帰り道は、行きと別の道を通っているとお母さんが桃の木を見つけます。近くに寄ってみることになりました。

近づいてみると桃の木は満開。垣根越しに桃の花を見ているとお家の中からおばあさんが出てきて、招き入れてくれたのです。
縁側でももこが3月3日生まれであることを話すとおばあさんは、せっかくだからと家の中に飾ってあるひな飾りへ案内します。

おばあさんが生まれた頃からある、古いけれど立派なひな飾りがありました。
ももこにとって今日は特別なひな祭りになりました。

ひょんなことから桃の木を見に行くことになった家族、そこで偶然に出会ったおばあさんと桃の木との不思議な交流のお話です。

桜の季節のお花見もいいですが、たまには桃のお花見にお出かけしてみるのもいいかもしれませんね。