この絵本の内容紹介
春を呼ぶ、ぬまばばさま一家の物語
デンマークの沼地に住むぬまばばさま一家。真夏の風の無い夜、ぬまばばさまが酒造りを始めると、あたり一面、白い靄に包まれます。古い切り株で作った釜に沼の水を入れ、そこにお酒の材料である夕焼けの紅や月明かり、小鳥のさえずりなどを混ぜ合わせ、さらにさざ波、こがねむしのこがね、あおむしの青を加えます。おにび小僧たちが火で暖め、ぬまむすめ二人が髪の毛でお酒を濾します。その後、酒樽でじっくり熟成させている間、一家も冬の眠りにつきます。やがて春が兆し、お酒を飲んだ一家は、あちこちで春が生まれるお手伝いをします。