この絵本の内容紹介
「きんぎょさんと きんぎょさんが くっついた」
「あひるさんと あひるさんが くっついた」
「ぞうさんと ぞうさんが くっついた」
「おさるさんと おさるさんが くっついた」
クチバシとクチバシをくっつけ合ったり、長い鼻を伸ばしてくっつき合ったり、木と木から互いに腕を伸ばしてくっつき合ったり、「くっついた」の方法は様々。
お母さんと赤ちゃんも頰を寄せてくっついて、それからお父さんも一緒にくっつきます。みんなでくっつくと、赤ちゃんから満面の笑みが溢れます。
この絵本は、著者:三浦 太郎氏の子育て経験をもとに描かれました。
我が家に赤ちゃんがやってくると、赤ちゃん中心の生活が始まります。赤ちゃんは泣きたいときに泣いて、寝たいときに寝る。それに合わせるのがお父さんお母さんです。
「笑うようになったら、かわいくて育児疲れも飛んでいくよ」
そうは言っても、赤ちゃんはなかなか笑ってくれません。「いないいないばあ」をしても、逆にじーっとこちらを見ています。
そんなある日、三浦氏が赤ちゃんの頰をさわっていて、何気なく「くっついた」と声を出しながら頰を寄せると「ぐふぐふ」とまだ下手くそな笑い声を出したのです。
肌と肌がふれ合う喜びを「くっついた」の言葉とともに描きます。「〇〇と〇〇がくっついた」というシンプルな繰り返しのお話です。