この絵本の内容紹介あらすじ

小学校4年生のクラス。
休み時間のドッジボールのとき、「ヒロシ、ラインから少し足が出たぞ!」「えっ、出てないよ!」。
これで勝敗が決まるから、どっちも譲らない。「うそつき! うそつき!」「でてないぞ! でてないぞ!」。
それぞれのチームが声を揃えて言い合いがはじまり、教室に入ってからも続いた。

そして、ぼくは思わず言ってしまったんだ。

「タクヤなんか、しんじゃえ!」。

一瞬、静まり返る教室。
でも、すぐにタクヤも「ヒロシこそ、しんじゃえ!」と言い返して、気がつくと教室は男子たちの「しんじゃえ」の言い合いになっていた。

(先生のカミナリが落ちる)、そう思って先生の顔を見ると――。
そこから語られたのは、今まで誰も知らなかった先生の“ある過去”のことだったんだ。

作者のくすのきしげのり氏は、小学校の教諭として長年の職務経験があり、小学校全学年の教科書に作品が掲載されるなど、学校現場から絶大な信頼を寄せられています。
確かなまなざしで描かれる、子どもたちに今伝えたい「命」のおはなしです。

担当者コメント

くすのきしげのりさんは、小学校の教員時代、教え子たちがいとも簡単に「死ね」「殺す」という言葉を使うことに頭を悩ませていたそうです。
今の子どもたちはSNSやマスメディアを通して、人を深く傷つける様々な言葉に日常的に触れています。
この絵本は、そんな現代を生きる子どもたち、そしてそういった言葉を簡単に発してきた大人たちにこそ必要な絵本です。

絵本「せんせいのなみだ」の中面
絵本「せんせいのなみだ」の中面2