この絵本の内容紹介あらすじ

節分の日に神主さんが投げた豆が、世界中に飛んでいって悪者退治に活躍するお話です。豆たちには顔が描かれていて、みんな何とも元気いっぱい。ピューっと勢いよく飛んでいく姿はまさに爽快です。

絵本「オニたいじ」の一コマ

最初の豆はピューっと飛んで、神社近くの自転車泥棒に見事命中!その豆の当たった表情が何とも言えず読んでいる子ども達は大喜びでしょう。その後も、町の銀行強盗をやっつけ、さらにはサバンナまで飛んだ豆は動物を乱獲する人間たちをこらしめます。悪者たちは、おでこにたんこぶができたり、鼻の穴に豆がはまったり、なぜかカツラが取れたり!?悪者の逃げ方が面白いのも見所のひとつです。

そして、豆たちはさらに悪者を退治しに遠い場所へ……着いた先は宇宙!?スケールの大きいお話にびっくりしてしまいますが、地球を守るという壮大な使命にも豆たちは大活躍します。なんと最後の敵は宇宙人なので読んでいる子ども達もえーっとびっくりするはずです。

「せかいにはもっとほんもののわるいオニがいる」という豆の言葉の通り、鬼の姿をしていなくても悪いことをしている人間たちがいるのが現実です。この豆たちのように悪いことに立ち向かう勇気を持って世の中に出て行って欲しいものですね。そんなことをユーモアたっぷりに教えてくれる楽しい一冊です。