この絵本の内容紹介あらすじ

ばすくんは、古株の路線バスです。毎日、たくさんのお客さんを乗せて走るのが仕事です。

ある日の仕事終わり、ばすくんが車庫に戻ってくると新品でピカピカの新型バスがやってきました。

そして次の日、ばすくんを背にして新型バスが停留所に到着します。すると、停留所でバスを待っていた男の子は、新型バスに胸を踊らせます。
そして、「ぼく あっちの ばすが いい。」と男の子が言うと、ばすくんを見送って新型バスに乗り込みます。すると、他のお客さんも次から次に後ろの新型バスに乗り込んでしまうのでした。

ばすくんは新型バスほどたくさんのお客さんを乗せられないので車内はぎゅうぎゅう詰めです。そして、坂道に差し掛かると一生懸命に登りますが、新型バスにあっさり抜かれてしまいます。

仕事も終わり、車庫に戻ったばすくんですが、ちょっと落ち込んだ様子です。ばすくんの一番の楽しみはお客さんの笑顔を見ることなのですが、今日はお客さんの笑顔がいつもより少なかったのです。

それからもできる限り頑張ろうと毎日走り続けたばすくんですが、ある日のこと、バス会社の社長さんがやってきて……。

ばすくんは、山奥のバス会社に売られてしまうことになりますが、その後、どうなってしまうのでしょうか。

ばすくんのナンバープレートには「ば 9841」の文字があります。これは、9841(くやしい)ということなのでしょうか?
バスの側面にある広告も遊びがあってさりげない見所となっています。