この絵本の内容紹介
「ぼくは 100かいだての いえの てっぺんに すんでいます。あそびにきてください。」
ある日、星を見るのが大好きな男の子——トチ君のもとに招待状が届きました。
「だれからだろう? 100かいだてのいえって、おもしろそうだなあ!」
トチ君はその招待状に興味津々。さっそく、招待状に記された地図を見ながら、森の中を歩いて行きました。すると、目の前に突然と100階建ての家が現れたのです。
不思議なことに、今までは何もなかったはずの場所に、空まで届くような家が建っていました。
いざ、100階建ての家の中へ
「うわあ たかいなあ。ようし、とにかくはいってみよう!」
そうは言うものの、玄関から「ごめんくださーい!」と声を掛けても返事がありません。トチ君は恐る恐る階段を上りました。そして、2階の部屋を訪ねると、そこではネズミが暮らしていました。
「こんにちは! これから100かいにいくんだけど とおってもいい?」
「どうぞどうぞ。たいへんね、がんばって!」
ネズミ達に温かく迎えられながら、トチ君は100階を目指して階段を上っていきました。すると、11階からはリス達が暮らしていました。——この家は10階ごとに違う生き物が住んでいたのです。
「ぬれるといけないから、かさ どうぞ」
トチ君が22階に到着すると、カエルが傘を貸してくれました。なんと——、カエルの部屋は雨水を集めたシャワーが降り注いでいたのです。
さらに上の階へ上っていくと、31階からはテントウムシの部屋が続き、41階からはヘビの部屋が続き……、どの階も個性的な部屋ばかりが続いていました。
そうして、トチ君は個性豊かな住人達と交流しながら、雲よりも高い100階を目指し……。
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ピクトブック編集部の絵本談議
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住人達も個性的だっただけど、部屋も個性的だったね!
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テントウムシの部屋は水玉模様で彩られていて可愛かったなぁ。
ちなみに、コウモリの部屋は逆さまなんだよ!
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へえ〜!?
最上階に誰が住んでいるのか、ますます楽しみだ!
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うんうん。
縦長で描かれているのも迫力があって楽しい絵本だったね!
1階1階の部屋が面白くて、いつまでも見飽きなさそうだな〜。
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100階全部が描かれているから見落とすこともあるかもね。
だけど、それだからいいのかも。繰り返し読むたびに新しい発見があるだろうね!