こんにちは、ピクトブック編集部です。

幼い頃に、おじいちゃんおばあちゃんから戦争の話を聞いた人も多いのではないでしょうか。身近な戦争体験の記憶に触れることで、戦争への恐怖を鮮明に感じとったことでしょう。

戦争でつらい思いをするのは、子どもやお年寄りのみならず、すべての人々です。戦時下、先の見えない状況で人々は何を想い、日々を暮らしたことでしょう。

戦争は一度始まってしまうと簡単に止めることは出来ません。子ども達が思い描いていた夢も希望も生きる権利さえも戦争は奪います。

なぜ戦争はなくならないのでしょう。世界中の誰もが戦争は良くないものだとわかっているはずなのに。

「お友達とケンカしちゃいけないって大人は言うのに、なんで国と国とは戦争するの?」と子どもに聞かれたとき、どう答えたらよいか悩んでしまうことでしょう。

戦争の語り部も高齢化し、次々と現役を退かれています。子どもに説明したくても、自分の知識だけでは心もとなく、上手に伝えられるか心配だという方も多いはず。

そんなとき、絵本の力を借りてみてはいかがでしょうか。平和への祈りが心にしみてくるはずです。

戦争や平和がどういうものか、絵本は優しく教えてくれます。そのメッセージは、世代を問わず全ての人々の心に響くでしょう。

日本の「戦後」は、まだ続いています。平和で安全な世界を子ども達に残してあげたい。どうか、このまま永久に「戦後」でありますように。

今日は戦争や平和をテーマにした絵本をご紹介させていただきます。終戦記念日(8月15日)に、ぜひお子さんに読み聞かせてあげてください。

平和や戦争がテーマのおすすめ絵本

広島の原爆体験が目の前で広がるような、後世に伝え継ぐべき悲惨な原爆の記憶を描いた絵本。

絵本「ひろしまのピカ」の表紙

ひろしまのピカ

我が子への愛情と平和への願いを綴ったお母さんの祈りを描いた絵本。

絵本「おかあさんのいのり」の表紙

おかあさんのいのり

生前、井上ひさしさんが憲法を通じて子どもたちに伝えたこととは……。知っているようで実は知らない憲法の話が綴られます。

絵本「「けんぽう」のおはなし」の表紙

「けんぽう」のおはなし

『自由と平和のための京大有志の会』が発表した声明書を子ども語訳して描いた絵本。戦争とは何であって、平和とは何であるか……。

絵本「戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」」の表紙

戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」

兵隊達の履いている靴を擬人化し、その靴の一人称視点で描いた絵本。ボロボロに消耗していく靴を見て、一体何を感じるでしょうか。

絵本「くつがいく」の表紙

くつがいく

東京大空襲から奇跡的に助かった塚本千恵子氏の悲惨な体験を描いた絵本。

絵本「せんそう」の表紙

せんそう

戦争の理不尽さと悲しみが心に残る、動物園で本当にあった悲しい象のお話。

絵本「かわいそうなぞう」の表紙

かわいそうなぞう

人間の価値は戦争が決めるの?脳性麻痺の少女もも子の視点で描かれた絵本。

絵本「ななしのごんべさん」の表紙

ななしのごんべさん

軍国主義に傾倒していく日本を、少年の成長とともに綴る物語。なぜ日本は戦争を正当化してしまったのでしょうか。

絵本「さくら」の表紙

さくら

テーブルの上におもちゃを広げて戦争ごっこ。ところが、戦争の恐怖が段々と現実味を帯びて……。

絵本「せんそうごっこ」の表紙

せんそうごっこ