満月のきれいな夜は、大人でもうっとり見とれてしまいますよね。秋の澄んだ空に、はっきりと見える満月は格別に美しいものです。中秋の名月を見たことのない子ども達にとって、大きく丸く輝く月は、さらに神秘的な印象を受けることでしょう。
十五夜にすすきやおだんごをお供えし、秋の実りに感謝する風習は、今ではずいぶん少なくなってしまいました。野菜やお米も「作るもの」ではなく「買うもの」になってしまい、今はスーパーに行けば一年中食べたいものが手に入る時代です。月の満ち欠けや自然のサイクルに則した十五夜の風習は、現代ではなかなかイメージが湧きにくいのかもしれません。
それでも、お月見をテーマにした絵本は意外と数多くあり、正統派のものからおもしろ系までジャンルもさまざまです。今回は十五夜・お月見を題材に描いた絵本をご紹介させていただきます。