この絵本の内容紹介
朝が来ると男の子は、起きて着替えて用意して、今日も何やらパン生地のようなものを捏ねて伸ばし始めます。
最初は捏ねて伸ばしてを一生懸命に繰り返す男の子ですが、次は突いてみたり、つまんでみたり、しまいには顔を押し付けてみたりして生地に跡が付く様子を楽しみます。
それだけではもの足りず、次は椅子に座らせてみたり、犬を触らせてみたり、一緒に踊ってみたり、巻きつけてみたり……生地の使い方は無限大です。
生地をダンボールに詰めて、傾けて、ほっといたら……生地は発酵したのか膨らみ始めます。大きく大きく膨らんだ生地に男の子は興奮した様子です。脚立に昇って生地を目がけて飛び込むと、男の子が跳ねた後に生地は大きな音を立てながら弾けてしまいます。
それから、弾け散った生地を拾い集めて、謝って、またいろんなことをして遊び始めます。まるで生地が男の子の友達のように感じてくるお話です。一つの生地でこれほどたくさんの面白さを見つけられる男の子に感心してしまいそうですね。