この絵本の内容紹介
僕の服が首元に引っ掛かって脱げなくなってしまいました。
お母さんが「おフロに はいろう」と言うからこうなってしまったのです。
「じぶんで ぬぐ!」と言ったのに、お母さんが急いで脱がそうとするからこうなってしまったのです。
僕は意地を張って自分で脱ごうと試してみますが、どうにもこうにもなりません。
服が脱げなくても大丈夫!
服が脱げないままでいると、僕は少し不安になってきました。このまま大人になったらどうなるのだろうと考えたのです。
それでも、前がうっすら見えているので、なんとかなるような気がしてきました。
きっと、僕と同じように服が脱げなくなった人は大勢いるだろうし、服が脱げなくても偉くなった人はいるはず——。
「そうだよ! ふくが ぬげないんだったら、ぬがなきゃ いいんだ!」
喉が渇いても、猫にくすぐられても、工夫すればどうにかなるはずだと僕は考えました。
でも、やっぱり服を脱ぎたい!
「うん! だいじょうぶ! ぼくは ずっと このままで いよう!」
そう決めたはずなのに、お腹が冷えると決心が揺らぎます。
お母さんに脱がせてもらって、お風呂に入ろうとも考えました。
それでも、僕は悔しいので自分で脱ごうと意地を張ります。
そして何を思ったのか、僕はズボンから脱いでみようと閃きました。
ところが、さっそく試してみると、ズボンまでも足首に引っかかり……。
ピクトブック編集部の絵本談議
たしかに、服が引っかかってるだけで、他の人とは変わらないんだけど……。
ツッコミたくなるような、奇想天外な発想が面白いよね!
うんうん。
でも、首元には服が引っかかって、足首にはズボンが引っかかって、考えただけでもシュールだよなぁ。
子どもだから許される展開だね~。 こうやって見ると、意地っ張りな子どもも可愛く見えるよね!