この絵本の内容紹介
赤ちゃんがやってくると、なっちゃんはお姉ちゃんになりました。そして、いつもの暮らしがちょっとだけ変わりました。
お買い物に行く途中、なっちゃんはママと手を繋ごうとしました。ところが、ママは赤ちゃんを抱っこしているので手を繋げません。そこで、なっちゃんはママのスカートをちょっとだけ掴んで歩きました。
お買い物から帰ってくると、なっちゃんは喉が渇きました。いつもならママに牛乳を注いでもらいますが、赤ちゃんが泣き始めたので忙しそう。そこで、なっちゃんは初めて自分でコップに牛乳を注ぎます。とても重たくて難しいことですが、やっとのことでちょっとだけ注ぐことができました。
寝かせたり、おむつを取り替えたり、ママは赤ちゃんの世話で大忙しです。そこで、なっちゃんは自分で何でも挑戦しました。パジャマのボタンを掛けたり、髪の毛をゴムで結んだり、ブランコを自分で漕いだり……。大成功とはいきませんが、ちょっとだけ上手に出来ました。
お姉ちゃんの自覚が芽生えたなっちゃんは、ママの邪魔をしないように一生懸命に頑張ります。ところが、ちょっとだけママに甘えたいのです。
「ママ、“ちょっとだけ”だっこして・・・・・・」
なっちゃんのちょっとだけのお願いを聞いたママは「ちょっとだけ?」と聞き返し、それから……。
この絵本は、お姉ちゃんらしくありたい、なっちゃんの姿を描きます。自分で出来た喜びだったり、ママの邪魔をしないための我慢だったり、小さな女の子なりのママへの気遣いを感じます。
子から親への愛情、親から子への愛情、そのどちらも伝わってきます。