この絵本の内容紹介あらすじ

昔、『がらがらどん』という同じ名前の三匹のヤギがいました。そのヤギ達は、太るために山の草を食べに行くことにしました。

ところが、山登りの道中に危険が待ち受けています。谷川の橋の下には、気味の悪い大きなトロルが住んでいたのです。それでも山を登るためにはその橋を渡らなければなりません。まず最初に、一番小さなヤギが橋を渡り始めました。

トロルは「だれだ、おれの はしを かたことさせるのは」と言って、一番小さなヤギを一飲みにしようとしました。すると、小さなヤギは「すこし まてば、二ばんめやぎの がらがらどんが やってきます。ぼくより ずっと おおきいですよ」と言いました。そうして、小さなヤギは橋を渡るのを見逃してもらうのでした。

しばらくして、今度は二番目のヤギが橋を渡り始めます。トロルは「だれだ、おれの はしを かたことさせるのは」と言って、二番目のヤギを一飲みにしようとしました。すると、二番目のヤギは「すこし まてば、おおきいやぎの がらがらどんが やってくる」と言いました。そうして、二番目のヤギも橋を渡るのを見逃してもらうのでした。

絵本「三びきのやぎのがらがらどん」の一コマ

最後は、大きなヤギが橋を渡り始めました。そのヤギのあまりの重さに、橋はガタンゴトンときしんだりうなったり。トロルはカンカンに怒って、「いったいぜんたい なにものだ、おれのはしを がたぴしさせる やつは」と怒鳴りました。すると、大きなヤギは「おれだ! おおきいやぎのがらがらどんだ!」としゃがれたガラガラ声で怒鳴り返し……。さて、ヤギとトロルの対決の行方は!?

絵本「三びきのやぎのがらがらどん」の一コマ2

ヤギもトロルも活力溢れる線で描写され、迫力満点の闘いを繰り広げます。揺れる橋の上での闘いということもあって、その迫力は2倍にも3倍にも感じられます。

もっと大きなヤギを食べようとするトロルの姿から「欲をかいてはいけない」という教訓を得ることでしょう。