この絵本の内容紹介
白いうさぎと黒いうさぎが広い森に住んでいました。
毎朝、二匹のうさぎは寝床から跳ね起きると朝の光を目一杯に浴びます。それから、一緒に仲良く一日中遊びました。
白いうさぎが「うまとびしない?」と提案すれば、二匹は交互にお互いの背中の上を跳び越えて遊びます。
ところが、しばらくすると黒いうさぎは悲しそうな表情を浮かべて座り込んでしまいました。
白いうさぎが心配すると、黒いうさぎは「ぼく、ちょっと かんがえてたんだ」と答えるばかり。
それから、二匹のうさぎは野原でかくれんぼをして、それに飽きるとドングリ探しをして遊びます。
ところが、しばらくすると黒いうさぎは悲しそうな表情を浮かべて座り込んでしまいました。
白いうさぎが心配すると、黒いうさぎは「ぼく、ちょっと かんがえてたんだ」と同じことを言うばかり。
それから、二匹のうさぎは駆けっこをして遊び、それに疲れると泉の冷たい水で喉を潤します。
ところが、またもや黒いうさぎは悲しそうな表情を浮かべて座り込んでしまいました。黒いうさぎは何かを悩んでいるのです。
「さっきから、なにを そんなに かんがえてるの?」
白いうさぎが尋ねると、黒いうさぎは願い事をしているのだと答えます。その願いとは、「いつまでも一緒にいられますように」ということ。
その願いを聞いた白いうさぎは……。
お互いに愛し合う白いうさぎと黒いうさぎのやり取りに心が温まる作品です。愛があるからこそ悩んだり悲しんだりするのだと実感できることでしょう。二匹のうさぎはいつまでも仲良く一緒に暮らせるのでしょうか。