この絵本の内容紹介
僕がおもちゃで遊んでいると——
「そろそろ パパがかえってくるのに あめがふってきそうだわ」
パパを心配するママですが、洗濯物を取り込んだり家事で忙しそうです。
そこで——
「それなら ぼくが かさをもって パパのおむかえにいくよ」
僕はパパが大好き。それにパパを迎えに行くのも大好きです。さっそく僕は傘を持って駅に向かいました。
「あ、ぶっちくん。ぼくは これから えきに パパのおむかえに いくんだ」
道中、僕はお友達のぶっち君に出会いました。
「やぁ。ぼくは ママのおむかえだよ。いっしょにいこう」
こうして二人は一緒に駅へと向かいました。
そして、電車が見たい二人は入場券を買ってホームで待つことにしました。
「まもなく しましまごう とうちゃくします」
ホームには電車を待つ人達がたくさんいます。電車が到着すると大勢の乗降客の中からパパを探さなければなりません。
「パパのネクタイは しましまなんだ。パパくるかな」
しましま号は赤色と黄色の縦縞模様。ホームに到着すると、縞々模様のドアが開き、縞々模様の人達が降りてきて、縞々模様の人達が電車に乗りました。
でも、縞々模様のネクタイをしたパパは見つかりません。しましま号には乗っていなかったようです。
「まもなく ぶちぶちごう とうちゃくします」
しばらくするとアナウンスが聞こえてきました。今度は斑模様の電車がやってきます。
「パパのくつしたは ぶちぶちもようなんだ。パパくるかな」
ぶちぶち号は水色や黄色や緑色のカラフルな斑模様。ホームに到着すると、斑模様のドアが開き、斑模様の人達が降りてきて、斑模様の人達が電車に乗りました。
「ママ おかえり」
ぶちぶち号にはぶっち君のママも乗っていました。ぶっち君はママに傘を渡して一緒に帰っていきました。
でも、斑模様の靴下を履いたパパは見つかりません。ぶちぶち号には乗っていなかったようです。
「まもなく もじゃもしゃごう とうちゃくします」
しばらくするとアナウンスが聞こえてきました。今度はもじゃもじゃの電車がやってきます。
「パパのかみのけは もじゃもじゃだから パパくるかな」
もじゃもじゃだらけのもじゃもじゃ号にパパは乗っているでしょうか。
個性的な電車と個性的な乗降客が魅力的で楽しい絵本です。見開きいっぱいに描かれた降客の中からパパを探してみてください。