この絵本の内容紹介あらすじ

アライグマのググは、洗濯屋さんを開いています。どんな汚れも綺麗に落とすと評判のお店です。

お店のなかはお客さんの洗濯物でいっぱい。ググは、ゴシゴシジャブジャブと楽しそうに一生懸命に洗濯をします。細かな汚れも見落とさず、丁寧に丁寧に洗い上げるのです。

いつにも増して忙しいググのお店に、またお客さんがやってきました。急いで作業をこなすググのもとに、ゾウさんとリスさんが洗濯物を持ってやってきたのです。

ゾウさんとリスさんが持ってきたのは、シャツとズボンの洗濯物。ググは、洗濯物を受け取ると「夕方には洗い終わるよ」とにっこり答えます。

ところが、洗濯物を広げてびっくり。ゾウのシャツはテーブルからはみ出るほどに大きかったのです。

他の洗濯物もまだまだあるので急がなければ夕方までには間に合いません。大急ぎでゾウのシャツを洗い始めたググですが、いくら洗っても終わりが見えません。ゾウのシャツは、洗うところがたくさんあるのです。

いよいよ困ってしまったググは、あることを思いつき……。

ググは何を思いついたのでしょうか。それは、仲間に頼ることです。次々に電話を掛け始めたググのもとには、たくさんの仲間が集まりました。

そして、次は洗濯チーム選抜会議の開催です。
「汚れ取れ取れ作戦」は、アライグマチーム。「泡バイバイ作戦」は、ペンギンチーム。「ビュンビュン水飛ばし作戦」は、ハムスターチーム。「超特急で風送り作戦」は、トリチーム。「ドシンとシワ伸ばし作戦」は、パンダチーム。
それぞれの得意分野のエキスパートチームに分かれると、いよいよ作戦開始です。

絵本「せんたくやさんのググ」の一コマ

流れ作業のスピード感溢れるダイナミックな洗濯作戦についつい釘付けになることでしょう。

納期に追われるというのは、大人にとっては大変苦しいものですが、この絵本では優しい世界が広がります。
困っている人がいたら手助けしてあげることの大切さ、手助けしてもらえるような人徳を積むことの大切さ、少し難しい事柄ですが子どもたちに伝えていきたいことですよね。