この絵本の内容紹介あらすじ

ここの街の人たちの一番の楽しみはお祭りで自分の花火を上げることです。花火工場では火薬を作り、それを紙の玉に詰め、のりの付いた紙を貼って花火を作ります。
花火工場のあやこさんは、孫の入学祝いと誕生祝いのために花火を上げることにしました。

いよいよ花火祭りが始まり、花火を乗せたお神輿が街を練り歩きます。打ち上げ現場では、花火師たちが筒を立てたり筒の中に玉を詰めたりと、最後の準備に大忙しです。たくさんの花火が夜空に上がるなか、あやこさんの家族みんなで花火を見守る横顔に、花火の光が当たります。そして最後は世界一大きな花火が……。

花火はどこで、どんな人がつくっているのでしょう。子どものそんな疑問に答えてくれるのがこの絵本です。花火をつくる過程が、可愛いイラストで詳しく描かれています。

もちろん、打ち上げられた花火の美しいイラストにも心を打たれます。また、昔ながらの日本の街並みやお祭りの様子も描かれているので、夏休みに田舎に帰ったような気分が味わえることでしょう。

花火に込められた想いとそれを見守る家族の表情も魅力的です。花火のことを学びながら、家族や田舎の大切さも感じられる1冊です。