この絵本の内容紹介あらすじ

昔、大きな川のほとりに小さな家がありました。その家には、「一郎次」「二郎次」「三郎次」という3人の兄弟と幼い妹「おはな」が住んでいました。

3人の兄弟は、山で狩りをしたり、川で魚を捕ったり、畑を耕して生活していました。

お父さんにもお母さんにも不幸があったので3人で妹の世話をしなければなりません。
でも、おはながあんまり泣くものですから上2人の兄弟は妹の世話が嫌でたまりません。そこで、三男の三郎次が一生懸命に世話をするのでした。

時が経ったある日、上の兄弟2人は山に狩りに出かけ、三郎次は畑仕事をしていました。
そして、少し大きくなったおはなは、三郎次が作ってくれた木の人形で遊んでいます。三郎次のそばにいたいおはなは、まだ寒い外で畑のそばで遊ぶのでした。

三郎次が畑仕事をしていると、川のほうからバッシャーン!っと水音が響きました。なんと、冷たい川に足を滑らせたおはなが溺れそうになっていたのです。

三郎次は川へ飛び込み、やっとの思いでおはなを助けますが、その日から高熱が止まりません。
山から帰ってきた一郎次も二郎次も、三郎次が悪いと言って看病を手伝おうともしませんでした。

必死の看病をする三郎次ですが、十日目の夜、さすがに疲れて居眠りをしてしまいます。
すると、「三郎次、三郎次」と名前を囁く声がします。三郎次が目を覚ますとびっくり!なんとそこにいたのは、おはなの木の人形だったのです。

木の人形は何をしに現れたのでしょう。そして、おはなはどうなってしまうのでしょう。
このお話は、ひな祭りにお雛様を飾るようになった経緯いきさつを描いた絵本です。どういった想いを込めてひな飾りをするのか、家族みんなで確かめ合ってみてもいいかもしれませんね。