この絵本の内容紹介
たっちゃんはお父さんを呼ぶと、たくさんの長靴が置かれた棚を指差しました。赤色や白色や茶色や様々な色の長靴がありますが、その中でもたっちゃんのお気に入りは黄色の長靴です。
さっそく試し履きしてみると、たっちゃんにぴったり。お父さんに長靴を買ってもらって、たっちゃんは上機嫌です。
家に帰ると長靴を箱から取り出し、片時も手放しません。手に履いて逆立ちをしてみたり、頭に乗せて踊ったり、寝るときも枕元に並べるほどです。
翌朝、たっちゃんは長靴を履いて、さっちゃんに見せに行きました。すると、さっちゃんも同じ黄色の長靴を履いていました。
二人が砂場で遊ぶと長靴はあっという間に泥だらけ。しまいには、長靴に砂を詰めて遊び始めます。
ところが家に帰るころには、片一方の長靴を失くしてしまいます。たっちゃんは全身泥だらけで、片一方の長靴だけ履いて帰ってきました。
次はお母さんが長靴を買ってくれました。今度は赤色の長靴です。
たっちゃんはその長靴を履いて、さっちゃんに見せに行き、二人の楽しい長靴遊びが始まります。
今度は二人でケンケン遊び。片方の長靴だけを履いて跳びはねます。水溜りもお構いなしにピチャピチャと跳びはねます。
ところが家に帰るころには、また片一方の長靴を失くしてしまいます。たっちゃんは服も水浸しで、片一方の長靴だけ履いて帰ってきたのです。
それでも、今度は長靴を新しく買わなくても大丈夫。なぜなら、色違いの長靴を片方ずつ履けばいいのです。片一方に黄色の長靴を、もう片一方に赤色の長靴を履いてお出掛けです。
そして、今度はさっちゃんと砂場で穴掘りをして遊びます。大きい穴を掘って、さらには深い穴を掘って、どんどん穴を掘り進めると……。最後は、驚きの大どんでん返しが起こります。