この絵本の内容紹介
11匹の猫達は遠足に出掛けました。
トラ猫大将を先頭に、猫達は一列に並んで元気よく歩きます。
猫達は禁止の立て札を無視してばかり……
「わあー、きれい」
道中、お花畑がありました。立て札には「はなをとるな」と書いてあります。
けれども、猫達は「ひとつなら だいじょうぶ」と言って、花を一輪ずつ取ってしまいました。そして、花を頭に挿して歩きました。
谷川に着くと今度は吊り橋がありました。立て札には「きけん!はしをわたるな」と書いてあります。
「みんなでわたれば こわくない」
やっぱり、猫達はボロボロの吊り橋を渡ってしまいました。
しばらく歩くと今度は広い丘の上に到着しました。ようやくお昼休憩です。
丘の上にも禁止の立て札が一つ。「木にのぼるな」と書いてあります。
けれども、案の定、猫達は木の上に登って、お弁当を食べました。
「あ、へんな ふくろがある」
丘の上に大きな袋が落ちていました。すぐそばの切り株の上には「ふくろにはいるな」と書かれた注意書きがあります。
「ほおー、なかは ずいぶんひろいぞ」
「もっと おくへつめて」
「しっぽを ふむな」
猫達は注意書きなどお構いなし。袋の中に入ってしまいました。
ところが……
どこからともなく笑い声が聞こえると、何者かに袋の口を締められてしまうのでした。
猫達はウヒアハの奴隷に!?
笑い声の正体は『ウヒアハ』という化け物。猫達の入った袋を担いで山の上に登っていきました。
「ウヒアハ ウヒアハ……
ばかなねこたちを まんまと いけどったぞ。
11ぴきのねこ ふくろのなか。
ウヒヒ アハハ」
猫達はウヒアハの城に連れて行かれると、来る日も来る日も重労働を強いられました。広場に運動場を作るため、重たいローラーを毎日引かされたのです。しかも、夜は牢屋の中で眠らなければなりませんでした。
そんな過酷な環境に耐えながら、猫達は作戦を考えました。そしてある朝、いつものように猫達はローラーを引かされるのですが……。
ピクトブック編集部の絵本談議
「駄目」と言われたら、ついやってしまいたくなるんだよな〜。
猫達の気持ちも理解できるけど、誘拐されたのは災難だったね!
うんうん。
「しなさい」と言われたらしたくなくなるし、「駄目」と言われたらしたくなるよね。
ところで猫達はどうなっちゃうんだろう?
それは読んでからのお楽しみ!
きっとルールを守ることの大切さが伝わるはずだよ♪