この絵本の内容紹介
11匹の猫達はトラックに乗って旅に出ました。そして、田舎道をどこまでも走り、広い原っぱを進んでいくと、丘の麓で一軒の古い家を見つけました。
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「だれもすんでない からっぽのいえだ」
「へえー きたないねぇ」
「よし、こんやは ここにとまろう」
猫達はさっそく大掃除を開始。天井の蜘蛛の巣を払い、ハタキをかけて、床を掃いて、雑巾掛けをして……。
そうして、住める程度に快適になると、この家で暮らすことにするのでした。
本当は豚の家!?
「ブウブウ、ちょいとおたずねしますが」
窓から豚が顔を出し、猫達に尋ねました。
「このへんに、ぼくのおじさんのいえがあるんだが、こちらですかな」
その質問に対し、トラ猫大将を先頭に猫達は躍起になって否定しました。すると、豚は諦めざるを得ません。その代わり、丘の上に家を建て始めるのでした。
けれども、家を建てるのは大変なこと。雨が降り始めると、作業を進めることもできません。
びしょ濡れになった豚の姿を見て、猫達は可哀想に思えてきて……。
11匹の猫達が家作りに協力!?
猫達は豚を家に招き入れました。そして、豚に感謝されて上機嫌になると家作りを手伝うことに——。
「しょくん、われわれ11ぴき、ぶたくんのいえを つくるのを てつだってあげようじゃないか」
「さんせーい」
「みんなが ちからをあわせれば りっぱないえが つくれるぞ」
さっそくトラ猫大将は設計図を書き、それをもとに作業を開始しました。丸太や板をトラックで運び、工具を使って組み立て、二階建ての家が段々と出来上がっていきました。
ところが、立派な家が完成すると、猫達は自分たちの物にしたくなり……。
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ピクトブック編集部の絵本談議
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猫達はちょっと強引だったね。完成した家はどうなるんだろう?
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猫達が乗っ取ってしまうんだよね。だけど、そのあとに思わぬ出来事が起きて……。