この絵本の内容紹介
広い海のどこか遠くのペンギンホテルに今日もお客さんがやってきます。
最初にやってきたのは、世界中を旅して回るライオンです。ペンギン達は羽をパタパタさせてペコリとおじぎすると、ライオンを客室に案内します。
ライオンのトランクケースを三羽がかりでペタペタよちよちペンギン達は力を合わせて運びます。
客室に到着すると部屋の案内を始めます。ペンギンホテルのお部屋はすべてオーシャンビューで真夜中になるとオーロラも見ることができるといいます。
ペンギン達は、ライオンを案内し終えると、お腹を滑らせながらフロントへと颯爽と戻っていきます。
フロントには他にもたくさんのお客さんがやってくるのでペンギン達は大忙し。そこに、大きな大きなクジラもお客としてやってきます。
このクジラは常連さんのようでペンギン達は小慣れた様子でいつもの部屋へと案内します。クジラの部屋はホテルの地下にある7号室の大きなお部屋。クジラは久しぶりのベッドに嬉しそうです。
ペンギンホテルの仕事はお客を泊めることだけではありません。お待ちかねのディナーショーが始まると、海鮮たっぷりのディナーを配膳し、ステージではショーを催し、大忙しのペンギン達です。
夜も更けたころ、ようやくピークが過ぎるとペンギン達は交代しながら休みに入ります。そんなとき、最後に鈴の音を鳴らしながらやってきたのは……。
愉快なペンギン達のとびっきりのおもてなしに笑みが溢れてくることでしょう。一度はペンギンホテルに泊まってみたいと思えてくるお話です。