この絵本の内容紹介
おばあちゃんはいつも家にいて、帰ってくる家族を迎えてくれます。
おばあちゃんが縁側で編み物をしていると、みんなも寄ってきてのんびり。
ぼくは、お母さんに怒られるとおばあちゃんのところに行きます。近くに寄って座っているだけで、不思議なことにぼくの涙が乾くのです。
おばあちゃんの前掛けのポケットには、いつもちり紙が入っています。そして、ぼくがくしゃみをするたび、そのちり紙で鼻を拭いてくれます。
おばあちゃんは、お粥を炊いてくれます。お腹が痛いとき、ぼくはそのお粥をたくさん食べるのです。
そうやってぼくは、おばあちゃんと穏やかな日々を過ごします。夏には一緒に蛍を見て、秋には一緒に松茸取りに出掛けます。寒い冬になると、おばあちゃんはコタツに入ってお留守番です。
ところがある日、おばあちゃんは病気を患ってしまいます。片方の乳を切り落とさなければならなかったのです。
ぼくは、どうしてもおばあちゃんに生きてて欲しいと願いますが……。
おばあちゃんと男の子の穏やかな日々を描きます。おばあちゃんの温かさが存分に伝わることでしょう。
「おばあちゃんが いると いいのにな」という男の子の一言に、おばあちゃんへの愛情が詰まっています。その愛情に、尊さを感じるはずです。
おばあちゃんは何をするわけでもありませんが、その存在の大きさが感じ取れます。おばあちゃんは、誰にも代えがたい安心感を与えてくれるのです。