この絵本の内容紹介あらすじ

キャベツ君が歩いていると反対側からブタヤマさんが歩いてきました。

「こんにちは」とキャベツ君が挨拶しますが、ブタヤマさんは「フー」と言うだけ。ブタヤマさんはお腹を空かせてフラフラだったのです。

突然、「キャベツ、おまえをたべる!」と言ってブタヤマさんが襲いかかるので、キャベツ君は「ぼくをたべると、キャベツになるよ!」と言いました。

すると、ブタヤマさんは空を見上げてびっくり。「プキャ!」と悲鳴を上げるほどです。空には、鼻がキャベツになったブタヤマさんが浮いていたのです。

ブタヤマさんが、ヘビが食べたらどうなるか尋ねると、「こうなる!」とキャベツ君。

団子の串のようにキャベツに刺さったヘビが空に浮いたのです。ブタヤマさんはそれを見て、「プキャ!」とまた悲鳴を上げます。

タヌキが食べたら、ゴリラが食べたら、カエルが食べたら……。ブタヤマさんは次から次へと尋ねますが、空を見るたびに悲鳴を上げてしまいます。

ライオンやゾウ、ノミまで空に浮かんで、最後に浮かぶのは……。


次はどうなるだろうか? 次はこうなるだろうか? 想像が掻き立てられるナンセンス絵本です。

著者の長 新太氏は、狭い街に住んでるからこそ、広くて見通しの良い空が好きなのだと言います。そして、広い広い空を見ていると、様々なものが見えてくると言います。ブタヤマさんはお腹が空いていたのでキャベツになった生き物達が見えましたが、もし、お腹が満たされていたならば何が見えただろうかと回顧します。