この絵本の内容紹介あらすじ

昔話の読み聞かせをしてもらった少年は、昔話の世界に魅せられて一日昔話になってみようと考えます。

まず最初になるのは、桃太郎です。ところが、桃の中に入った少年は、川をどんぶらこ〜どんぶらこ〜と流れていると、船酔いならぬ桃酔いを起こしてしまいます。

次は金太郎になってみる少年ですが、クマとの相撲でお尻が露わになってしまいます。

それからブレーメンの音楽隊になってみたり、一寸法師になってみたり、ガリバーや浦島太郎、かぐや姫やピノキオ、大きなかぶになってみたりする少年ですが、どれも奇想天外なことが起きて昔話のように上手くはいきません。
それでも昔話の魅力に飽きない少年の様子が、少し間が抜けていて、ついつい笑みが溢れてくることでしょう。

古くから親しまれてきた日本や世界の昔話になりきったらどうなるだろうかという着眼点が面白いユニークな絵本です。「おしりぷりぷりぷりぷりぷり!」「ニョキニョキニョキ〜」といった擬音も楽しいお話です。

昔話を普通に読んでみるのもその世界観が楽しいでしょうが、この絵本を読んだ後に昔話を読んでみると、また違った視点で楽しい世界観を見いだせるのかもしれませんね。