この絵本の内容紹介
世界中を飛びまわるツバメのサミー。
彼には石巻に人間のヒロシという友達がいます。
石巻にはOver the Wallチームが作成した壁画のひとつがあり、その絵の中にいるクジラのウィニーから、サミーは世界中の壁画の中の友だちを紹介されます。
サミーは世界中を旅し、エクアドルではハチドリのタイニーと出会い、貧しさ故に罪を犯した悲しい囚人のエピソードを聞きます。
絵の中にある花の蜜を吸うことはできないけれど、その花々は、人々の心のなかに花を咲かせることができると伝えられます。
東ティモールでは、ワニのフェリックスと出会い、太陽の大切さ、太陽が人々に生命を与えていることを教わります。
命を守る象徴として、病院の壁に太陽が描かれていることを知りました。
次にサミーはウクライナへ飛びます。
そこにはカモメのキラがいて、ウクライナに伝わる昔話、旅人が落とした手袋の中でさまざまな動物たちが温まり、そのぬくもりが平和を作り出すという話を聞きます。
サミーは石巻に戻りウィニーと話します。
ウィニーから、石巻でもかつて大きな津波があったことを知らされ、自然も時に牙をむくことを知ります。
ヒロシはサミーから世界中の壁画の話を聞き、スケッチブックに花やハチドリやワニを描きます。
そこへ、ほかのツバメがやってきて、ウクライナで戦争が起こっていることを伝えます。
ウクライナの壁画は破損し、手袋の中の動物たちはいなくなったように見えます。
動物たちは途方に暮れ、ハチドリのタイニーはせめてものできることとして、ひとしずくの水を口に含み、戦火を消そうとします。
翼を持たないヒロシは自分には何もできない、と途方に暮れます。
しかしツバメのサミーがヒロシに投げかけた言葉とは――。
本シリーズの特色
- 東京書籍の小学校英語教科書『NEW HORIZON Elementary』の編集委員が監修しています。
- 各巻の題材は、子どもたちにとって身近なもの・ことを扱っています。英語以外の教科との連携も意識されています。
- QRコードから読み聞かせ音声を再生できます。(無料ストリーミング、ダウンロード可)