この絵本の内容紹介あらすじ

にげたり かくれたりするのはよわむしなことじゃないよ

あまがえるのラッタ、チモ、アルノ―は林の中に探検に行くことに。見たことがない世界にはしゃぐ3匹ですが、さまざまな生き物たちに遭遇し……。逃げて、隠れてばかりの3匹にとって、“冒険”とは? 葛藤しながらも、無邪気に逞しく“いまを生きる”3匹の成長と、明日への希望を描いた物語です。

【あとがきより(一部抜粋)】
生きるために逃げたり隠れたりすることは卑怯でも臆病でもない。それは生きていくための武器です。
今日を力一杯生きて、反省する間もなく疲れて眠り、また明日がやってくる。 今を生きる、その積み重ねです。
なにかを成し遂げることばかりが素晴らしい人生というわけでないと思います。 私たちから見れば苦しく辛いことが起こっていても、カエルや虫は「そんなこと当たり前だよ」とでもいうような素振りです。カエルや虫は考えないから、といってしまえばそれまでの話ですが。

こう生きればよいなどという答えはどこにもありません。
でも私は、懸命に今を生きるアマガエルの姿に、こんなふうに生きられたらいいなと思います。

―作者・舘野鴻

絵本「あまがえるのぼうけん」の一コマ
絵本「あまがえるのぼうけん」の一コマ2