この絵本の内容紹介
コトリちゃんは、1年に1日だけ、冬が訪れた頃に目をさます、ちっちゃな女の子。毎年、その日には、友達の小鳥さんの背に乗って、とっておきの贈り物を届けに、大切な人のもとへ出かけます。今年は、だれにどんな贈り物をするのかな……?
心あたたまるコトリちゃんからの贈り物は、無音の映画のように、静かに読者のもとへと届けられ、やわらかな幸福感で包みこんでくれます。
今秋、惜しまれつつ永眠した画家やまぐちめぐみが贈る最初で最後の絵本。
【編集者コメント】
この絵本は、数年前から親交を深めてきた、絵本作家・とりごえまりさんと、今年9月に多くの人に惜しまれつつ永眠した画家・やまぐちめぐみさんによって、大切に育てられてきました。
最期の最期まで、絵本のことを気にかけ、再び絵筆を握れる日を心待ちにしていためぐみさんでしたが、永眠後、めぐみさんの想いは、とりごえまりさんがしっかりと受け止め、制作途中だった絵は加筆し、足りなかった最終ページの絵は描きおろしてくださいました。固く結ばれたふたりの信頼関係があったからこそ実現した特別な一冊になりました。ぜひ手にとって、ご覧ください。