この絵本の内容紹介あらすじ

まだ生まれてから1年もたたないカバのあかちゃん。ママのことが大好きで、いつも、どこへでもついていきます。夜寝るときも一緒です。ある日、カバの群れが海で水浴びをしていると、津波がやってきました。カバのあかちゃんはママや群れとはぐれて、ひとり海に流されてしまいます。

ひとりぼっちで一晩中海をさまよったカバのあかちゃんは、なんとか遠くの海岸に辿り着き、地元の漁師たちに保護されます。何もわからないまま動物保護公園に送られたカバのあかちゃんは、1匹の大きなゾウガメを見つけると駆け寄っていきます。

やがて、カバのあかちゃんとゾウガメは、いつも、どこでも一緒にいるようになりました。このゾウガメが新しいママになったのです。カバのほんとうのママも、星になって見守っています。

ほんとうにあったお話しをもとにして描かれた絵本です。最愛のママと離れ離れになってしまうという悲しい物語ではありますが、災害によって大切な人をなくすこともあるけれど、助けてくれる人もいるのだということは、小さな心にも残るのではないでしょうか。