この絵本の内容紹介あらすじ

子育てマンガ&エッセイの第一人者・高野優が贈る、はじめての絵本。

お姉ちゃんは、保育園児の弟を心配そうに見守っています。幼い弟は、自ら「寝ない」と決め、「笑わない」と決め、むずかしい顔で毎日を過ごしているのです。そのわけをお姉ちゃんはことばにならないけれど、感じています。/お姉ちゃん自身は、パパとかわした「よっつの約束」の、さいごのひとつが思い出せなくて悩んでいます。/ひとつめは「自分をたいせつにね」。ふたつめは「まわりの人をたいせつにね」。みっつめは「大人になたら、人にありがとうといわれるような仕事につくといいね」。そして、だいじなよっつめの約束は…?/人生には時として、受け止めきれないほどつらいできごとが起こります。この物語の幼いきょうだいも、過酷な現実の前に立ちすくんでいます。しかし、そのやわらかく幼い心には、しっかりと「約束」が残っていました。そして、子どもたちは、「約束」を胸に、ゆっくりと立ち上がり、自らの足で歩きはじめるのです。