この絵本の内容紹介
「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、その いっぽん いっぽんに キスを した。」
「はじめて ゆきが ふった ひ、 そらへ むけて だきあげた あなたの まあるい ほっぺのうえで、 ゆきが とけていった。」
「みちを わたるとき、 あなたは いつも わたしの てに しがみついてきた。」
「いつのまにやら あなたは おおきくなって、 わたしの あかちゃんは、 こどもに なった。」
我が子を世界で一番愛しく想う母。その母の気持ちを詩的に表現した絵本です。前半ではお母さんと子どものかけがえのない日々を描き、後半では子どもの成長を想像する母の心の内を描きます。
「うれしくて たのしくて、ひとみを きらきら かがやかせる ひが きっと ある。」
「かなしい しらせに みみを ふさぎたくなる ひも あるだろう。」
ああいうこともあるかもしれない。こういうこともあるかもしれない。そのように子どもの成長を想像する母の姿に共感することでしょう。
自分自身が我が子を愛するのと同じように、自分自身の母も自分のことを愛してくれていたのだと実感するはずです。
愛し愛され、そうやって我が子を想う母のバトンが繋がっていくのです。そのバトンの繋がりを感じられます。