この絵本の内容紹介あらすじ

「おばあちゃん」はなぜ、写真を撮られるのが嫌いなんだろう? 悲しみがよみがえってくるからだ。

●家族で、そして学校で。子どもたちといっしょに読み、考えてください。4年生の男の子の目を通して平和と家族の尊さを描く1冊の本。……実話に基づくお話です。●(本文より)ぼくは四年生。六年のいわたくんは、2つ年上じゃけど、なかよしの友だちなんよ。きょうは小学校の運動会。うちのお母さんが、いわたくんの家族を写真にとる。「おばあちゃんもどうぞご一緒に」。ところが車いすのおばあちゃんは「いやーよ」。にこにこしながらそう言ってことわる。ほーら、やっぱりね。いわたくんちのおばあちゃんは、ぜったいに家族といっしょに写真をとらん。ぼく、おばあちゃんがなんで家族といっしょに写真をとらんのか、しっとるんよ。それは……●(あとがきより)2005年、被爆から60年目の夏にこの物語は生まれました。広島のある小学校で実際に行われた「平和学習」の時間。そこで語られた一枚の写真をもとにしたお話です。いわたくんのお母さんは、子どもたちに原爆の話を伝えるとき、こんなふうに結びます。「『戦争なんてずっとむかしの話』、なんて思わんでね。ひょっとしたら、『未来の話』になるかもしれんのよ。『未来』、それは、君たちみんながつくっていくものだからね」。ささや