文:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(1805-1875)デンマークのオーデンセに、貧しい靴屋の子として生れる。小学校にもろくに通えなかったが、読書によって文学的指向が育てられた。無一文で首都コペンハーゲンに出、自費出版したユーモラスな旅行記『ホルメン運河からアマーア島東端までの徒歩旅行』が売れて文壇出世作となる。浪漫的名作『即興詩人』で世界に名声が広がり、『人魚姫』を含む第三童話集刊行以降は、近代童話の確立者としても世界に認められた。
作品一覧を見る絵:マーシャ・ブラウン
1918年米国ニューヨーク州生まれ。アルバニー州立大学、ウッドストック美術学校を卒業。ニューヨーク市立図書館に勤めた際のお話会がきっかけで、絵本を描き始める。代表作に『シンデレラ』『あるひねずみが——』『影ぼっこ』『三びきのやぎのがらがらどん』『ちいさなヒッポ』がある。2015年逝去。
作品一覧を見る訳:光吉 夏弥(みつよし なつや)
1904年11月20日、佐賀県唐津市生まれ。本名は「積男」。慶應義塾大学経済学部卒。翻訳家であり、絵本研究家。岩波書店刊の絵本『ちびくろ・さんぼ』(1953年初版)の翻訳者として知られる。ほかに、ハンス・アウグストとマーガレットのレイ夫妻の「ひとまねこざる」シリーズ、サマセット・モームの唯一の児童文学『九月姫とウグイス』の翻訳などを手がけた。1988年、没。
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