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1903年、山口県生まれ。本名・金子テル。筆名の「みすゞ」は信濃の国にかかる枕詞「みすずかる」からつけた。大津高等女学校卒業後、下関の上山文英堂書店に勤めながら童謡詩をつくる。20歳ごろから、雑誌「童謡」、「赤い鳥」、「婦人倶楽部」、「婦人画報」に作品を発表、西条八十ら一部の詩人に注目される。23歳で結婚し、1女を設けたが、創作に夫の理解を得られず3年後に離婚、直後に自ら命を絶った。享年26。6年間に500編以上の童謡を書いた。主な作品に「おとむらひ」「大漁」「わたしと小鳥とすずと」「繭と墓」「夢売り」などがある。生前は広く知られることはなかったが、詩人・研究家の矢崎節夫が、84年に遺稿を整理して『金子みすゞ全集』を刊行し、生あるものへの独特の視線を持つ夭折詩人の全貌が知られて、みすゞブームが巻き起こった。
掲載数:21冊