絵本

つなみてんでんこ はしれ、上へ!

東日本大震災で津波から逃げる子どもたちを描いた絵本。

この絵本の内容紹介あらすじ

2011年3月11日、東北地方で大きな地震が起きました。「にげろー!」「つなみがくるぞー!」と外から声が聞こえ、みんな山へ向かって走りだします。山の上の駐車場は小・中学生でいっぱいになりました。

ホッとしたそのとき、「山がくずれるぞー!」。振り返るとすぐ後ろの斜面から小さな石がポロポロ落ちてきています。慌てて山を下り、道に出たところで中学生のお姉ちゃんに出会い、手をつないで走ります。とにかく上へ、上へ走るんだ!

さらに500メートルくらい登った所に着き、もう大丈夫と思ったそのとき、後ろからゴーッと音がします。振り返ると真っ黒い水が盛り上がっています。
「津波だ! 逃げろ! 走るんだ、上へ!」
津波にさらわれた町を山から見て、涙が止まりませんでした。

山から下りて隣の町に向かって歩き出すと、途中でトラックが助けてくれて、学校の体育館に避難します。お父さんと会えたのは2日目の朝、お母さんとおじいちゃんも裏山に逃げて無事でした。震災当日、山へ向かう坂道を園児を含む約600人の子どもが2キロにわたり走って逃げたそうです。

東北地方の海沿いは、昔からときどき大地震が起きて、津波の被害を受けてきました。そんな東北地方に伝わる言葉が「つなみ てんでんこ」。
津波のときにはてんでんばらばらで逃げて、自分で自分の命を守るという意味です。この言葉をこの絵本とともに子どもに伝えることによって、津波への対策になることでしょう。

出版社からの内容紹介

被災したことをわすれろ、という人もいれば、わすれるな、という人もいる。でも、ぼくはわすれないほうがいいと思う。

「自分の命は、自分で守る!」
2011年3月11日。
東日本大震災のあの日襲ってきた大津波をみんなでいきのびた、釜石の、小・中学生のドキュメント。

*****
あの日、もうすこしで、5じかん目がおわるところだった。
ビリ、ビリビリ……カタン……こくばんけしがおちた。
とたんに、からだがズンともち上がった。
「キャー!」
ぼくは、むちゅうでつくえの下にもぐった。
ガタン、カクン……
じしん?
*****

出版社「ポプラ社」より
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