この絵本の内容紹介あらすじ

そらまめくんの宝物は、雲のようにふわふわで、綿のように柔らかいベッドです。そらまめくんは毎晩、このベッドで気持ちよく眠ります。

ある日、えだまめくんがやってきて、「ぼくも このベッドで ねむらせておくれよ」とお願いしました。ところが、そらまめくんは「だめ、だめ。これは ぼくの たからものだもの」と言って、少しも貸そうとしません。

すると今度はグリーンピースの兄弟がやってきて、「ぼくらも そのベッドで ねむってみたいなあ……」と言いました。ところが、そらまめくんは「だめ、だめ。そんなに おおぜいでは ベッドが こわれてしまうよ」と言って、少しも貸そうとしません。

さやえんどうさんやピーナッツくんもやってきますが、そらまめくんは誰にもベッドを貸そうとしませんでした。

そんなある日、そこにあるはずのベッドが突然無くなっていました。えだまめくんやグリーンピースの兄弟やさやえんどうさんやピーナッツくんに聞いてみますが、「しらない」とみんなは口々に言いました。ましてや、そらまめくんの慌てる姿を見て、「ぼくらに ベッドを かしてくれなかった ばつさ」と言い合いました。

それでも、そらまめくんが段々と可哀想に思えてくると、みんなは自分のベッドを貸してあげることにしました。ところが、小さすぎたり、細すぎたり、薄すぎたり、硬すぎたり、そらまめくんに合うベッドはありませんでした。

そうして、自分の宝物のベッドを見つけたい一心で、そらまめくんが何日も何日も探していると……。果たして、そらまめくんは宝物のベッドを見つけることができたのでしょうか。

絵本「そらまめくんのベッド」の一コマ

友達の優しさを痛感したり、予想外のことに遭遇したりするうちに、そらまめくんの心境に変化が訪れます。

自分のものを誰かに貸してあげることや困っている友達を助けてあげること、これらの大切さが物語から伝わるはず。きっと、他人を思い遣る気持ちが育まれることでしょう。