絵本

しげちゃん

男の子みたいで嫌いだった自分の名前の由来や意味とは!?
名前にまつわるじんわり温かいお話。

しげちゃんは、小学校に入学したての女の子。幼稚園より小学校のほうが家から近いとウキウキしていたしげちゃんですが、小学校でさっそく嫌な出来事が起きてしまいます。

入学式の日、クラスのみんなが早く仲良くなれるようにと机の上にそれぞれ名前の書かれた紙が用意されていました。男の子は水色の紙に、女の子はピンク色の紙に名前が書かれています。ところが、しげちゃんは女の子だというのに水色の紙が机の上に置かれていたのです。

「しげる」という男の子みたいな名前のせいだと考えたしげちゃんは、悲しい気持ちになってしまいます。みんなに見つからないうちに先生に紙を取り替えてもらおうと考えるのでした。

ところが、取り替えてもらおうと思ったときには、時すでに遅し。隣の男の子が泣きべそをかき始めたのです。

「ボ、ボ、ボクのよこだけ男ッ! みんな女の子のよこなのに~!!」

泣きたいのはしげちゃんのほう。でも、それを我慢して席に座るのでした。
しげちゃんは、男の子に間違われることには慣れているので知らんぷり。

一方、隣の男の子は、しげちゃんの顔と名前の書かれた紙を交互に見比べて、開いた口が塞がりません。見た目は女の子なのに名前は男の子なので、混乱してしまったのです。

ある日、しげちゃんは自分の名前について考えを巡らせてみました。「げ」の点々を消して「しける」にしたらどうだろうか、カタカナにして「シ」の横線二本を縦線にして「ツゲル」にしたらどうだろうか。あれこれ考えを巡らせますが、納得のいくアイデアが出てきません。

「しげる」という名前のせいでいじめられるのではないだろうか、小学校で友達ができないのではないだろうか、様々な不安がよぎると段々と焦ってくるものです。
そこでお母さんに頼んで名前を変えてもらおうと考えるのですが・・・・。

嫌いだった「しげる」という名前ですが、その由来や意味を知るとしげちゃんの心境に変化が現れます。親の子に対する愛情が、名前を通して伝わってきます。

出版社からの内容紹介

「ねぇ、お母さん、わたし、じぶんの 名前、キライ! もっと かわいい 名前に かえてよ」

親の愛情が心に響く絵本です。

しげちゃんは自分の名前が嫌いだったが、子どもの幸せを願って親が名前をつけたことを知り、好きになる。室井滋が名前にまつわるユーモラスなエピソードを綴り、長谷川義史が人情味豊かにおおらかな絵を描いた、読者の共感を呼ぶ絵本。

出版社「金の星社」より
この絵本の感想・レビューを書く

レビューを書くにはログインまたは新規ユーザー登録(無料)をお願いします。

SNSアカウントでログインする場合は新規ユーザー登録不要です。
利用規約を確認する。