絵本

なみ

小さな波、大きな波、寄せては返す波と女の子の追いかけっこ。だれの心にもある夏の思い出のきらめきや、ざわめきを白黒青の3色だけで描いた字のない絵本。

この絵本の内容紹介あらすじ

おかあさんと一緒に海辺に遊びにきた女の子が、ひたすら波と戯れます。小さな波、大きな波・・・さまざまな波の表情に翻弄されながら、夢中で波と遊ぶ女の子。その周りに集まるカモメたち。

この絵本の特徴は、なんといってもタイトル以外に文字がないこと。それを補って余りあるほど、絵が雄弁に物語を紡ぎます。使われている色は白黒青の3色のみ。横に長い本の見開き1ページがひとつの場面を成しており、右ページに波の絵、左ページに陸地と女の子とカモメたちが描かれる構図になっています。

よく見ると、前半の場面ではページの切れ目で不自然に波が途切れていて、ページを挟んで女の子と波の間に壁があるような表現がされています。最初はこわごわ見ていた波との距離は少しずつ縮まり、ついに女の子がページの向こう側に手を伸ばしたとき・・・。

見開きの構図を巧みに利用した心理描写に脱帽。文字を一切排した3色だけの世界で、こんなにも多くを語ることができるのかと、驚かずにはいられません。後半の海と青空の鮮やかさもまた素晴らしい。読むたびに新しい発見がある、奥の深い絵本です。文字がないので読み聞かせ向きではありませんが、ぜひ親子で一緒にその雰囲気を味わってほしいと思います。

出版社からの内容紹介

小さな女の子の波との追いかけっこ。寄せてはかえす波との無心の遊び。
文もなく、2色だけで、だれの心にもある夏の思い出のきらめきや、ざわめきが表現された絵本。昨年、アメリカで刊行されるや、たちまち世界じゅうから、出版の申し込みが殺到した話題作です。

出版社「講談社」より
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