絵本

くつがいく

兵隊達の履いている靴を擬人化し、その靴の一人称視点で描いた絵本。ボロボロに消耗していく靴を見て、一体何を感じるでしょうか。

この絵本の内容紹介あらすじ

「ざっ ざっ ざっ」
僕たち靴は戦争に行きます。

「ざっぷ ざっぷ ざっぷ」
海を渡って隣の国へ行きます。

それから、隣の国の人達を踏みにじったり、痛めつけたりするのです。

「ざっく ざっく ざっく」
僕たち靴は次の戦場へ向かいます。

そして、たくさんの人々を踏み潰し、悲しみの底に突き落とします。

「ざ ざ ざ」
気づけば、僕たち靴は追い詰められていました。

それでも戦争を止めません。今度は南の島を戦場に争いは続くのです。

そうして、靴を履いていた兵隊達は、食べるものもなくなり、飲むものもなくなくなり・・・。


兵隊達の履いている靴を視点に描いた絵本です。

最初こそは立派な靴も、戦場を渡り歩くにつれてボロボロになっていきます。その消耗していく様子は、戦争の虚しさを描き出したかのようです。

また、前へ前へと進んでいく靴の姿は、自分達の意志で歩くことのできない状況を表現したように感じます。現代に生きる私たちは自分の意志で歩くことができますが、この当たり前が許されなかった時代があることを目の当たりにすることでしょう。

間接的な表現でありながら、直接的な表現以上に戦争の空虚感が伝わります。戦争を二度と起こしてはいけないと実感するはずです。

この絵本は、日本・中国・韓国の絵本作家が描く平和絵本シリーズの一冊です。童心社(日本)、訳林出版社(中国)、四季節出版社(韓国)の三社共同で出版されました。

かつて敵国として戦争を行った国同士が、過去の遺恨を乗り越えて、今度は手を取り合って平和への願いを綴ります。

出版社からの内容紹介

日本の兵隊たちはアジアの国ぐにで何をしたのか。兵隊たちと共に海をわたり戦場に行った靴たち。そのすがたをとおして、犠牲になった人びとや戦争のほんとうのすがたを描き、平和を守ることの大切さをうったえる。

70年前、日本の兵隊たちはアジアの国ぐにで何をしたのか。
幼いころ、何もわからず戦争を体験した作家が、あらためて戦争とは何かを問いただす。
兵隊たちに履かれて海をわたり、戦場に行った靴たち。その運命をとおして、ほんとうの戦争のすがたを描き、平和を守ることの大切さをうったえる。
そして、少女はいま、はっきりと自分の意志を伝える。
「わたしはわたしの未来を生きていく。わたしの未来に戦争はいらない」と。

出版社「童心社」より
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