この絵本の内容紹介
グスタボは幽霊です。
壁をスルーっと抜けたり、物を空中に飛ばしたり、暗闇で光ったりして楽しく暮らしています。
なかでも、バイオリンを弾くことが大好きです。
でも、一番大好きなのは……町で一番可愛い怪物:アルマです。
そんなグスタボにも困ったことがありました。
それは極度の恥ずかしがり屋ということ……。
そのせいで友達を作ることが出来ません。勇気がなくて他の怪物達に話しかけられないのです。
それでも、グスタボなりに工夫や努力はしました。
風船に化けて近づいてみたり、ランプやボールに化けて近づいてみたり……。
ところが、友達を作ることは出来ませんでした。そもそも誰にも気づいてもらえなかったのです。
そこで、グスタボは一大決心しました。
「ゆうきをださなきゃ。みんなに きがついてもらわないと!」
そう思い立つと、さっそく手紙を書き始めました。
かいぶつのみなさん、
ぼくのバイオリンのコンサートに
ぜひ いらっしゃいませんか。
つぎのまんげつのよる
死者の日のパーティーで
ぼちでやります。
おあいできるのを
たのしみにしています。
ゆうれいのグスタボより
グスタボは心を込めて手紙を書くと、町の怪物達に送りました。
ところが、コンサートの日が近づくにつれて不安が募ります。ネガティブなことばかり考えてしまうのです。
そして当日——
その不安が的中したのか、コンサート会場には誰もいませんでした。
その場で落ち込むグスタボ……。果たしてバイオリンコンサートは中止になってしまうのでしょうか……。
ピクトブック編集部の絵本談議
グスタボに共感しちゃうなぁ。
恥ずかしくて行動出来ないことってあるよね。
うんうん。
恥ずかしいと受動的になりがちだけど、途中から能動的だったよね。勇気を出すってこういうことなんだろうね!
最後はどうなるか気になる!
失敗に終わってしまうのかな?
それは読んでからのお楽しみ!
ハッピーな結末だと良いね♪