絵本

ぼく、わたしのトリセツ

この絵本の内容紹介あらすじ

ある男の子は、一度拗ねてしまうと謝ることが出来ません。自分が悪かったとしても謝ることが出来ないのです。

そんな男の子とは、どのように接したら良いでしょうか。

それは給食の時間に話を聞いてあげること。スムーズに問題が解決します。
さらには『おかわりタイム』の時間が効果的。あっという間に謝ってくれるでしょう。謝ったら“メガもり”にしてあげてください。


「ごめんさない」を言うのが苦手な男の子とは、どのように接したら良いでしょうか。

それは、「ごめんなさ」まで言ってあげること。「い」だけなら言ってくれるはずです。

そして次は「ごめんな」まで言ってあげると、「さい」を言ってくれることでしょう。それも出来たら今度は……。


子どもが悪いことをすると、ついつい「コラ!」と大きな声で怒鳴ってしまうこともあるでしょう。

でも、子ども達は大きな声で怒鳴られるのはウンザリ。

では、どのように接すると良いのでしょうか。

それは「コ」と「ラ!」の間に「ア」を入れてあげること。「コアラ!」と怒鳴ればお互いがハッピーになります。

「プン!」と怒るのも効果的。「コアラ!」や「プン!」は魔法の怒り言葉です。


この絵本には、いつも怒られてばかりの『ぼく』と『わたし』の扱い方が描かれています。

著者の松下 隼司氏は、大阪の小学校で教師を務めており、アンガーマネジメント(怒りの感情のコントロール)を突き詰めるなかでテクニックを編み出しました。

そして、そのテクニックを絵本化したのが『ぼく、わたしのトリセツ』です。

著者は自分の怒りの感情をコントロールしようとアンガーマネジメントの資格を取得し、ファシリテーター、キッズインストラクターの資格も取得しました。

ところが、それらの知識やテクニックは著者には不向きでした。『6秒ルール(すぐに怒るのを防ぐテクニック)』『コーピングマントラ(「まぁ、いっか」などの言葉を自分に言い聞かせるテクニック)』といったアンガーマネジメントのテクニックを活用しようとするも逆に怒りの感情が高ぶる結果になってしまったのです。

かなりの怒り気質の私にとって、6秒ルールは逆効果でした。時間が経てば経つほど、怒りの感情が膨れ上がっていくわけです。
例えば、放課後に保護者から「子どもがいじめられた」と連絡があれば、加害の子どもへの怒りがどんどん膨れ上がっていきます。
本来は、まず事情を確認するのが大切なのですが・・・。
自転車に乗って帰宅しているとき、翌日にどうやって怒るか、怒り言葉をぶつぶつ呟いて練習することがありました。すぐに怒れないことが、かえって怒りの感情が大きくなる原因になっていました。叱るのではなく、ただ怒ってたわけですね。

引用:教室でのイライラ・ムカムカを笑い飛ばそう~現役教師が絵本作りでみつけたもの~

そして行き着いたのが『怒りを笑いに変える』ということ。怒りを抑えるというよりも笑いに変換することにしたのです。

その『怒りを笑いに変えるテクニック』をもとに描いた『ぼく、わたしのトリセツ』は、笑いと学びを提供してくれることでしょう。

<絵本に登場する子ども達>
①すぐ拗ねる子
②拗ねたら長い子
③喧嘩っ早い子
④自分勝手な子
⑤素直に謝れない子
⑥仲直りが苦手な子
⑦手遊びが多い子
⑧下品なことを言う子
⑨反抗的な子
⑩友達にちょっかいをたくさんかける子

出版社からの内容紹介

体罰、発達障害などの問題を背景に、子どもと学校の先生との楽しいやりとりが描かれています。

①すぐ拗ねる子
②拗ねたら長い子
③喧嘩っ早い子
④自分勝手な子
⑤素直に謝れない子
⑥仲直りが苦手な子
⑦手遊びが多い子
⑧下品なことを言う子
⑨反抗的な子
⑩友達にちょっかいをたくさんかける子

作者の失敗経験(必要以上にネチネチ怒ってしまった、怒鳴ってしまった)を元に、「怒り」を「笑い」に変えるエピソードやアイデアが、子ども目線で描かれています。

自分が悪いことをしたのに素直に「ごめんなさい」を言えない子が登場します。
「ちゃんと謝りなさい!」と怒鳴ってしまうと、子どもは心を閉ざしてしまいます。
怒鳴る方も、余計にイライラが大きくなっていきます。
でも、「ごめんなさ」まで言ってあげて、最後の「い」だけを言うように促すと、子どもは笑顔で「い」と言います。
次は、「ごめんな」まで言ってあげると、「さい」と続きを言うようになります。
次は、「ごめん」まで言ってあげると、「なさい」と続きを言うようになります。
だんだん、「ごめんなさい」を言えるようになっていきます。

怒ってばかりいた大人、怒られてばかりいた子ども、どちらも笑顔になる本です。
怒ってばかりいた相手を、可愛らしく思える本です。
学校現場だけでなく、保育や育児、人材育成に関わる方にも、是非、手にとっていただきたい絵本です。

出版社「アメージング出版」より