この絵本の内容紹介あらすじ

「やあ 犬くん、ひさしぶり」

ある日、白いサルが犬のクラークを訪ねてきました。その突然の出来事に、クラークは驚いてしまいます。

白いサルとクラークは、ぼうけん島で仲良くなったお友達。クラークが都会に帰った後、二匹はそれぞれの日常を過ごしていました。それなのに、ぼうけん島にいるはずの白いサルが玄関の前に立っていたのです。

白いサルが訪ねてきたのは、クラークのおばあさんが病気になったと聞きつけたから。病気を治す不思議な虹色の葉っぱを持って、お見舞いに来たのです。

「サルくん、せっかくきたんだから、ぼくがまちをあんないするよ。島みたいに ぼうけんはできないけどね」

お見舞いが済むと、クラークはそう言って、白いサルを連れて街へと繰り出しました。ところが、クラークが街案内をしても、白いサルの耳には入っていないようです。

初めての都会に大興奮の白いサルは、街灯に登って辺りをキョロキョロ。みんなの注目を集めます。白いサルにとっては、見るもの全てが新鮮です。気づけば、細い路地裏に入り込んでしまうのでした。

その細い路地裏には危険が潜んでいます。都会に住むクラークですら、これまで路地裏に入ったことはありません。それでも、怖いもの知らずの白いサルは、奥へ奥へと入っていきました。

すると、その先には怪我をした子犬がいました。白いサルは、その子犬を見つけると、怪我した足に虹色の葉っぱを貼ってあげました。そうして、子犬はすっかり元気を取り戻すのでした。

その様子を見ていたのは、丸々と太ったカラス。虹色の葉っぱを分けて欲しいと言うのです。そのうち、目を怪我した野良猫や腰が曲がった野良猫、虫歯だらけのねずみ達も虹色の葉っぱを求めて集まってきました。

路地裏生活を余儀なくされた動物達は、体のあちこちがボロボロ。そんな動物達に、白いサルは気前よく虹色の葉っぱを分けてあげるのでした。

そのあと、白いサルとクラークは路地裏の出口へ向かい、今度は海に向かって歩いていました。ところが、二匹を尾行する怪しい影が近づいていました。その正体は、珍しい動物達を捕まえては売りと飛ばす、恐ろしい男達です。

クラークはその怪しい気配に気づき、後ろを振り返ると、怪しい男達の手がまさに白いサルの尻尾を捕まえようとしていました。そこで、クラークは後ろ足を蹴り上げて、男達に向かって砂埃を舞わせると、二匹は慌てて逃げ出します。

ところが、海岸沿いの道は段々と細くなり、とうとう逃げ場をなくすと、最後は崖の下へ真っ逆さま。クラークは砂浜に着地しますが、白いサルは岩にぶつかって大怪我をしてしまいます。虹色の葉っぱを使って治そうとしますが、路地裏で全部譲ってしまって、残りがありません。

そうして、クラークは恐ろしい路地裏に戻って、余っている虹色の葉っぱを探すことにするのですが、今度は最も恐れていた野良犬のボスに遭遇してしまい・・・。

大勢の野良犬に睨まれるクラーク、怪しい男達に追われる白いサル、それぞれに大きな困難が待ち受けています。果たしてどうなってしまうのでしょう。

出版社からの内容紹介

ぼうけん島での生活をとおして、友だちになったチャドとクラーク。クラークがおじいさんたちと一緒に都会へと帰ったあと、二人はそれぞれの日々を過ごしていました。

それからしばらくしたある日のこと、チャドがクラークのいる都会へひょっこりやってきます。久しぶりに会えたクラークは大喜び。チャドに街を案内することにしました。
目に映るものすべてが新鮮なチャドはあっちへ行ったりこっちへ行ったり。ついには、細い路地裏へと入ってしまいます。するとそこは動物たちの裏世界が――平気な顔をしているチャドと、ちょっぴり怖がっているクラーク。都会でもドキドキとハラハラのぼうけんが二人を待っていました。

出版社「梓書院」より