この絵本の内容紹介
野ねずみのぐりとぐらは、料理することや食べることが大好きです。
ある日、二匹は食材探しに森の奥へと出かけました。そして、大きなカゴにドングリや栗を拾い集めていると、予想外のものを発見するのでした。
驚いたことに、道の真ん中には大きな卵が落ちていたのです。
カステラ作りの準備開始!
ぐりとぐらは大きな卵を見つけて大喜び。目玉焼きにしようか、卵焼きにしようかと考えた末、カステラを作ることに決めました。
ところが、この卵はあまりに大きく、持ってきたカゴに入りません。担いで持ち帰ろうにも、転がして持ち帰ろうにも、割れてしまうと大変です。
ぐりとぐらは腕組みをしながら良い方法を考えました。そして、この場で料理することを思いつき、さっそく家に帰って準備を始めました。
大きなリュックサックには小麦粉にバターにボウルに泡立て器に……たくさんの食材や道具を詰め込みました。
けれども、肝心の鍋は大き過ぎて入りません。仕方がないので、引っ張ったり、転がしたりして運びました。
いよいよ調理開始!
ぐりとぐらは森に戻ってくると、それぞれエプロンを着て、カステラ作りを始めました。
ところが——
ぐりがゲンコツで叩いても卵は割れませんでした。予想以上に硬く、石で叩くとようやく割れたのです。
出鼻をくじかれつつも、カステラ作りはこれからが本番。
ぐりは卵の中身をボウルへ流し込むと、砂糖と一緒に泡立て器でかき混ぜ、牛乳と小麦粉も入れました。
カステラの生地が出来上がるまでの間に、ぐらは石積みのかまどを作り、薪を集めました。
そうしてカステラ作りが順調に進むと、最後は鍋で焼き上げるだけ——。ぐりとぐらは丸太に腰掛け、愉快な歌を歌って、焼き上がるのを待ちました。
そんなとき、どこからともなく森の動物達がやってきて……。
ピクトブック編集部の絵本談議
ぐりとぐらの歌が可愛かったなぁ。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
ぐり ぐら ぐり ぐら ♪
ついつい口ずさみたくなっちゃうね!
うんうん。
それに、実際にカステラを作って食べたくなったよ。美味しそうだったよね!