この絵本の内容紹介あらすじ

「あまい あまい かぶになれ。おおきな おおきな かぶになれ」

お爺さんはそう言って、カブを植えました。するとお爺さんの言葉のとおり、甘くて元気なとてつもなく大きなカブが出来ました。お爺さんはカブを抜こうと、「うんとこしょ どっこいしょ」と掛け声をかけながら引っ張ります。ところがカブは抜けません。

そこでお爺さんは、お婆さんを呼んできました。お爺さんがカブを引っ張って、お婆さんがお爺さんを引っ張って、そうして「うんとこしょ どっこいしょ」と掛け声をかけながら引っ張ります。ところが、それでもカブは抜けません。

今度は、お婆さんが孫を呼んできました。お爺さんがカブをを引っ張って、お婆さんがお爺さんを引っ張って、孫がお婆さんを引っ張って、そうして「うんとこしょ どっこいしょ」と掛け声をかけながら引っ張ります。それでも、まだまだカブは抜けません。

そこで今度は、孫が犬を呼んできました。ところがそれでも抜けず、さらには犬が猫を呼んできました。そうして、お爺さんとお婆さんと孫と犬と猫が力を合わせて、「うんとこしょ どっこいしょ」と掛け声をかけながら引っ張りました。ところが、そこまでしてもカブは抜けません。

絵本「おおきなかぶ」の一コマ

さらには、猫がネズミを呼んできて、「うんとこしょ どっこいしょ」と掛け声をかけながら引っ張ると……。

絵本「おおきなかぶ」の一コマ2

一人で駄目なら二人、二人で駄目なら三人、三人で駄目なら……そうやってみんなで協力することの大切さや楽しさが伝わります。「うんとこしょ どっこいしょ」の言葉が繰り返されるうちに、読み手の声に思わず力が入るはず。その力の入った声と「うんとこしょ どっこいしょ」の語感が相まって、この絵本の面白さが引き出されます。