この絵本の内容紹介あらすじ

冷たい雨が降るある日のこと、エルマーは近所の町角で年をとった野良猫に出会います。野良猫はびしょ濡れだったので、エルマーは家に招き入れることにしました。

優しくされたのが初めてだった野良猫は、最初こそ驚きますが、戸惑いながらもエルマーについて行くことにしました。

ところが、エルマーが野良猫を連れて帰ると、お母さんはカンカンに怒ります。お母さんは猫嫌いで、特に野良猫は大嫌いだったのです。

それでもエルマーは、野良猫を家の地下にこっそり招き入れるとミルクを飲ませて優しく養うのでした。

ところが、3週間ほど過ぎたある日のこと、こっそり招き入れた野良猫は、お母さんに見つかってしまいます。そして、野良猫は窓から放り出されてしまうのでした。

それからまたある日のこと、エルマーは家を抜け出し、野良猫を見つけ出します。そして、公園を散歩しながら何か楽しいことを話し始めました。

エルマーは、大きくなったら飛行機を持とうと思っていると話し始めます。どこでも好きなところへ飛んでいけたら素敵なことだと言うのです。

エルマーの話を聞いた野良猫は、大きくならなくても空を飛ぶ方法があるかもしれないと言って、旅行したときに龍と出会った話を始めました。

野良猫がみかん島に行く途中、恐ろしい猛獣達が暮らす動物島に立ち寄りました。そして、野良猫が動物島を探検していると、泣きたくなるほど悲しい光景に遭遇します。

動物島の真ん中には、泥水の川が流れており、島は二つに分かれています。動物島の猛獣達はとても怠け者だったので、川を回って反対岸に行くのが苦痛でした。

そんなある日のこと、雲の上から赤ん坊の龍が川岸に落ちてきます。片方の翼を怪我した龍は、雲の上に戻ることができません。

赤ん坊の龍を見つけた猛獣達は、首に太い縄を巻きつけ、翼が治るのを待つことにしました。それから龍の翼が治ると、重い荷物を担がせては、川を渡らせ、一日中過酷な労働を強いることにしたのです。

そんな可哀想な龍に出会った野良猫は、島を出るとき、いつか助けると約束をしたと言うのです。

その話を聞いたエルマーは、龍を助けるための冒険の準備をさっそく始め、みかん島行きの船に忍び込むのですが……。恐ろしい猛獣達の住む動物島に無事にたどり着くことができたのでしょうか。そして、猛獣達から龍を助け出すことはできたのでしょうか。

絵本「エルマーのぼうけん」の一コマ
絵本「エルマーのぼうけん」の一コマ2