この絵本の内容紹介あらすじ

今日はお月見。秋の実りに感謝しながら、一年で一番綺麗なお月様を見る日です。

バスはねずみ達を乗せて、「さあ、しゅっぱつしバース!」と元気な掛け声を上げて走り出しました。

それから眺めのいい丘の上に到着すると、ねずみ達はさっそくお供物を準備しました。

絵本「おつきみバス」の一コマ

「さあさあ、そろそろ おつきさまが のぼってくるでございバス」

バスがそう言うと、満月のお月様が地平から顔を出しました。ところが、空に昇ったお月様は悲しそうな表情。なんと、供えたはずの団子が無くなっていたのです。

団子を盗んだ犯人はうさぎです。ねずみ達はバスに乗り込み、うさぎを追いかけます。

うさぎがピョンピョン跳ねれば、バスもピョンピョン跳ねて後を追います。

それでもうさぎに追いつけず、うさぎはとうとうお月様に向かって大ジャンプしました。

ちょうどそのとき、ねずみ達はいいことを思いつき、バスに向かって「あっかんべえ」をすると……。


「〜バス」の語尾の口癖が特徴的なバスとねずみ達の愉快なお話です。

お月様からやってきたうさぎが、団子を盗んだのには実は理由があって、最後はその問題が解決されます。この絵本では、自分たちだけが幸せになるのではなく、みんなが幸せになるのです。

著者の藤本 ともひこ氏は、日本の伝統である花札の配色から着想を得て、赤い空に白い月を描きました。