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絵本

ゆうこさんのルーペ

絵本「ゆうこさんのルーペ」の表紙

この絵本について

『障がい』を身近に考える実話絵本。ぼく ゆうこさんに『きいて』よかった――この言葉の意味とは?

文・絵
原案
  • はが ゆうこ
監修
出版社合同出版
出版年月日2020.11.30
ページ数48ページ
定価¥1,980(税込)
対象年齢
ジャンル
ISBN978-4-77261440-5

この絵本の内容紹介あらすじ

「あのおねえさんが、つかっているのは なに?」
「みちゃだめよ」

ゆうこさんがベンチに座って本を読んでいると、親子の会話が聞こえてきました。

そして、今度は別の親子の声が……

「おとうさん、あれ なに?」
「なんだろう。おねえさんに きいてみたら?」

先ほどの親子とは違う反応です。声が聞こえた後、ゆうこさんのところへ男の子が近寄ってきました。

「ぼくは はやた。それは なんですか?」

「こんにちは わたしは ゆうこ。これは ルーペ。これで ほんを よんでいるの。ルーペは いろんなものを おおきくみせてくれる どうぐよ。わたしは めが よくみえないの。でも このルーペが あれば こんな ちいさなもじだって……」

そう言って、ゆうこさんが本にルーペをかざすと――

「わあ でっかい」

はやた君はびっくり。本の文字が大きく見えたのです。

ゆうこさんは、ルーペのおかげで沢山の本や新聞を読めるようになりました。また、一人で外国にも行けるようになりました。

はやた君は、ゆうこさんの話を聞いてルーペに興味津々です。

ルーペを覗くと不思議なことが!?

「ねえ そのルーペ かしてもらえますか?」

そう言って、はやた君はルーペを借りてお父さんを覗いてみると……子どもの頃のお父さんの姿が……近くには車椅子の女の子の姿も……。

近くのおばさんを覗いてみると、おばさんの過去が――。ゆうこさんを覗いてみると、ゆうこさんの過去が――。不思議なことに、ゆうこさんのルーペを覗くと『過去』が見えたのです。

果たして、その過去の内容とは?


このお話は、絵本の主人公:芳賀 優子さんが実際に体験したことから着想を得て構成されています。そのエピソードや感じたことが巻末の『読者のみなさんへ』で綴られています。

2年前のある土曜日、私はいつものように電車に乗って本を読んでいました。とちゅうから小学生の男の子が乗ってきて、私のとなりに座り、ルーペに興味を持ってくれたのです。

男の子のお父さんは「おばさんに聞いてみたら?」と、その子にいいました。私はとてもうれしくなりました。私のことを、見ないでおこうという人は多いのですが、見ないふりをしないどころか、ルーペに興味を持って、ちゃんと聞いてくれたからです。

出典:ゆうこさんのルーペ/合同出版

ルーペは物を見るための道具であると同時に、芳賀 優子さんにとっては『あなたと私の間の壁を取り払ってくれる魔法の宝物』なのです。


巻末目次

・読者のみなさんへ(原案:芳賀 優子)
・「それなあに?」と声をかけて(編集協力:星川 安之)
・みんなおなじならつまらない(編集協力:海老原 宏美)
・大人のみなさんへ(監修:藤井 克徳)

絵本「ゆうこさんのルーペ」の表紙

出版社からの内容紹介あらすじ

ゆうこさんは、生まれたときから目がよくみえません。
大好きな本を読むのときは、いつも「ルーペ」をつかいます。
みなさんは、「ルーペ」で本を読む人に出会ったらどうしますか?
「それなんですか?」と聞けますか?
「そんなことを聞くなんて迷惑かもしれない」と思いますか?
ゆうこさんは、男の子にルーペのことを聞かれて、とってもうれしくなりました。
それはなぜでしょう?
実話をもとにした、障がいとは何か、をみじかに考える絵本です。
多様な存在をおたがいに認め合える社会へ。

出版社「合同出版」より
  1. 絵本「わすれられないおくりもの」の表紙

    わすれられないおくりもの

  2. 絵本「泣いた赤鬼」の表紙

    泣いた赤鬼

  3. 絵本「モチモチの木」の表紙

    モチモチの木

  4. 絵本「ぐりとぐら」の表紙

    ぐりとぐら

  5. 絵本「スイミー」の表紙

    スイミー

  6. 絵本「せっくすのえほん」の表紙

    せっくすのえほん

  7. 絵本「100万回生きたねこ」の表紙

    100万回生きたねこ

  8. 絵本「りんごかもしれない」の表紙

    りんごかもしれない

  9. 絵本「はらぺこあおむし」の表紙

    はらぺこあおむし

  10. 絵本「ずーっとずっとだいすきだよ」の表紙

    ずーっとずっとだいすきだよ