この絵本の内容紹介あらすじ

「こいのぼりくーん。さるくんの いえまで、のせてー」
こいのぼり君が空を散歩していると、猫ちゃんの声が聞こえてきました。

こいのぼり君が快諾し、背中に乗せてもらった猫ちゃんは大喜び。
地上にいる猿君の姿を見つけるとさらに大はしゃぎです。

ところが、猫ちゃんは立ち上がって猿君に手を振るので、さあ大変。
バランスを崩したこいのぼり君は、背中に猫ちゃんを乗せたまま真っ逆さまに落ちていきます。

不幸中の幸い、こいのぼり君は木の枝に引っかかって、地面に落ちずに助かります。
ところが、次は木の枝から抜け出すことができなくなってしまうのでした。

「よいしょ、よいしょ」
猫ちゃんは一生懸命にこいのぼり君を引っ張りますが、木の枝から抜け出せません。

こいのぼり君と猫ちゃんが途方に暮れかけていたところ、やってきたのは猿君です。

「よいしょ、よいしょ。よいしょーっ」
猫ちゃんと猿君は力を合わせてこいのぼり君を引っ張ります。

さて、木の枝からこいのぼり君を引っ張り出すことはできたのでしょうか。


5月5日の端午の節句と言えば、鯉のぼり。
「なぜ鯉のぼりという風習が生まれたのか」「なぜ男の子の成長を願った行事になったのか」、巻末にはそういった疑問に答える端午の節句の解説付きです。