この絵本の内容紹介
「ねえ ねえ、こっちを みている きみ!ちょっと、おしえてほしいことがあるんだ。」
かえるの男の子:ケロくんが、どうやったらぐっすり眠れるのかを読者に問いかけてきます。
ケロくんは、何時間もベッドに入っているのに眠ることができずに困り果てています。目もぱっちり開いて眠れる気配がありません。
困ったことにケロくんは、もしもこのまま眠れなかったら、明日のヨットレースに出場できないのです。
朝になったら眠気が襲ってきてワガママになること間違いなし。ママには「家にずっと居なさい!」と飽きられてしまうのが目に見えています。
友達と毎年出場しているヨットレースに行くためには、ぐっすり眠って体調を整える必要があるのですが、ケロくんはどうしたら眠るれるのでしょうか。
眠るだけの簡単なことが、今晩に限ってはできません。そこで、ケロくんは羊を数えてみることにするのでした。
羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹……。羊が7匹……。羊が124匹……。気づけば羊は675匹。いくら羊を数えてみても一向に眠ることはできません。それどころか「メエエエ~!」という羊達の鳴き声が頭のなかで響き渡って眠るどころではないのです。
そこで、次は本を読んでみることにしたケロくんですが……。
果たしてケロくんは、ぐっすり眠ることができたのでしょうか。そして、楽しみにしていたヨットレースに出場することができたのでしょうか。
眠るための様々な方法を試すケロくん。夜になっても寝付きの悪い理由は様々あって、明日が楽しみで頭が冴えたり、暗いのが恐かったり、考え事が止まらなかったり……。子どもたちもこんな経験をしたことがあることでしょう。そんな子どもたちが共感できるお話です。